今回の渡邉美樹さんの出馬について

今回の参院選、元上司の渡邉美樹さんが出馬を決めました
 
まず、私は自分の事業立ち上げに100%専心しており、今回の選挙活動や、仮に当選した後になにかしら役割があるとか、そういった事は一切ないということを申し上げた上で、 お世話になった人間として簡単に思う所を書きたいと思います。
 
わざわざ書くのは、「ノイズ」が大きいような気がするからです。側で仕事をさせて頂いた人間として、くだらないノイズに惑わされる人が増えないよう願うからです。
 
まず、私は渡邉美樹という人が、日本の主要なリーダーの一人として、もっと活躍して欲しいと思っています。
 
私自身いろいろな方に接する機会を頂きましたが、リーダーとして、渡邉さんほどに、迫力、実力があり、私の生き方に良い影響を与えてくれた人はいません。
今でも、ちょっとだれると渡邉さんの顔が浮かび、「お前、人生なめてるだろ」と言われているような気がして背筋が伸びる、そんな感じがあります。
 
強烈なリーダーシップを持ち、沢山の人をモチベートする力をもつと同時に、クールな判断力を併せ持っているリーダーだと思います。 雇用を作り、社員を成長させている実績は、誰がなんと言おうと揺るがないと思います。
 
抽象的な事より具体的なエピソードをいくつか。
 
朝打ち合わせする事が多かったのですが、7時から幹部の打ち合わせが多いので、その前に社長室で準備の簡単な打ち合わせをする時、かならずお線香がともされていました。
渡邉さんの生い立ちは調べればすぐ出てくると思いますが、なかなか壮絶なものです。
その中で、毎朝仕事始めに、お線香を焚く、そんなところに、渡邉さんの仕事に対する姿勢の根本がある気がします
 
最初になぜ外食を選んだかについて。 最初から起業する事を決めていた渡邉さんは、若くして起業して事業を成立させるには、ソフトウェア事業か外食事業だと考え、どちらにするか悩んだそうです。
その中で、つまるところ、外食の現場に、人々が幸せそうに、ポジティブに時間を過ごせるというリアリティーがあって、そこにワクワクするので選んだそうです。 後の事業買収(介護/宅配)の時も、買収価格やその後のキャッシュフローのことには殆ど頓着せず、「現場が、どういう雰囲気なのか、ワタミらしい社員が、ワタミらしくイキイキと働ける、そんなワクワクする現場があるのかどうか」だけを気にしていました。
 
そんな感じの方です。
 

参院選、全国の比例というのは、現実的でいいと思います。参議院議員というポジションは、正直どうでもいいと思うので、どんどん露出して正論を言って、建設的な議論を巻き起こして欲しいと思います。
できるだけ、具体的に、日本のビジョンについて語って欲しいと思います。

社会保障/介護、教育、農業のところも経験に基づくこともできるでしょうけれども、それよりなにより財政規律のところで大鉈をふるって欲しいと思います。向こう10年の歳出、歳入イメージなんかを出して欲しい。 経営者が政策決定に絡んできているので、うまく連携して欲しいと思いますし、日本だけではなく、アジアという視点で進めて欲しいと思います。
 
木村個人的には、農業の「六次産業化」というキーワードは安易に使われすぎていて、幻想が多いので嫌いです。 
外野として、楽しみにしています