「若者の投票率の低さは問題」か?

明日、衆院選都知事選である。
 
よく、「若者の投票率が低い事が問題」と言われる。
そう思っていたが、最近これがピンと来ない。
 
若者が(国政に)投票するようになれば、今の「諸々の問題」は解決する方向に動くと思うか?といえば、どうであろう?
 
また投票以前の問題として、優れた若者にとって、国政に打って出たいか?を聞いてみると、おそらく多くはNoであろう。
 
ということで、若者が投票に行こうが、それで日本が活性化していく、というようなインパクトには繋がらなさそうな感じがするのが正直なところだ。
 
 
いよいよ、中からぶっ壊すというのは、孫さんか柳井さんあたりが本気になった時にキューを出してくれて、そのとき若者がイザ鎌倉で投票すればいいんではないの?
 
そのへんのタイミングとか状況作りは、素敵な先輩方にお任せしとけばいんでないの?という気がします。
 
 
では、この国の若者はなにすりゃいいのか。
 
それは、一言で言えば「創る覚悟」だろう。
 
なぜか。
 
既得権益の甘い汁を効率的に分けてもらおうという戦略は、筋が悪いと思う。
 
まず、先進国の数が多すぎる(韓国、中国、インドとどんどん仲間入りしてくる)ようになって来て、国内の「蜜の総和」はどんどん失われている(大手企業が厳しくなって来ているように)。
 
んで、国内も年上の人が多すぎて、分け前にあずかれる可能性は低い(大企業、中央官庁の方、肌感覚の通り機能してない)。
 
国政においても、大企業内の人事においても、「政治」は基本的に既得権益層の多数決であり、組織/団体が急成長していない限りは、「政治あるところに、既得権益を守る仕組みあり」なのだ。

 
一票の格差、ネット選挙等々を変えるべく動くのもいいだろう。

でもでも、この「閉塞デッドロック状況」は、結局そういうことでは変わらないのではないだろうか?
そんなことは、小手先なんじゃないのか?
 
僕が思うに、本質的な、今若者がやるべき事は、「政治参加」なのではなく、「創ること」だと思う。
 
若さの強みは、政治力ではない。
 
情熱、機動力、柔軟性、気合いと根性。。。
そういったことだ。
 
こういう本質的な若者の力をフル動員して新しい価値を創る。 それが若者の第一の使命だと思う。
 
ITやバイオベンチャーもよし、
お店や農場もよし、
企業内起業だっていいだろう
 
小さい単位で、地に足をつけて、周りの人と本当に信頼関係を築きながら、世界に「俺はこれやってんだよ」という何かを創る。その事に全力をかけましょうよ、若いんだから。 助け合いながら。
 
おっきいとこ/ことは、これからだいたい難しい。

小さい範囲で、1〜100まで自分でやって肌感覚でいいなと思う事が、強みだと思う(大変だけど)。 

 
まあ、いろいろ言いましたが。 結論。

 
「選挙でワーワー言ってるヒマがあったら、なんでもいいから創れ!」
といったら言い過ぎか。
 
以上、前回の都知事選はずっぽりやっていた者の発言としては、軽いのかもしれませんがwww、いま実は率直に思う事です。
 
余談。
今日から、久しぶりにヨーロッパ、しかもEUの中心ブリュッセルに行ってきます。
とある日系商社の欧州幹部研修のお仕事です。
 
金融危機とかいろいろあるヨーロッパですが、「グローバル本社をどこに置くべきか」といえば、人材面等から考えて、ヨーロッパは妥当な可能性が高い、ような気もします。
 
別の切り口だと、一番クールで文化度の高い物は、やっぱりフランスやイタリアの田舎だね、とか、そんな感じもする。
 
あるいはあるいは、スペインでは若者の失業率が4割とからしいですが、そのことによって逆に、新しい活力ある次の社会モデルが近々示されていくような気もする。
 
要はなんだかんだ言って、ヨーロッパは、ある意味で近代のフロントランナーであり続けるし、一方でカッティングエッジが中国、インド、ブラジル、インドネシアとかになっている(例えば、みんないきなり初めての電話がスマホだったりするから、電話インフラからPCからすっ飛ばすとか)。
 
そんな背景で、その間に嵌ってしまってなんもグローバルに通用する新しい物を「創れ」ない日本が調子悪い感じだと思う。 だから、ヨーロッパはヒントが多いと思う。 
 
なにかを感じて掴んできたいと思います。またご報告します。