日本の「食」をグローバルで競争力のあるものにするために〜発表済編

今日、縁あって農水省の委員会にて発言機会もらいました。
 
なんか、広いお題だったし、何時までになにをきめるのか分からなかったけど、考えを纏めて発信したので共有まで。
次回は10月だそうで、今後どうなるか読めません。。。
 
前提として、会は「日本の食を6次産業的にパッケージとして海外に売り出せないか?そのために何が必要?」みたいなお題でした。
 
私が述べたのは、方向性論1つと、具体論3つ。
 
まず、方向性として、「海外に勝負するにあたって、垂直統合的なこと、6次産業推進的な事はいらない」ということ。
 
それぞれの事業者が海外に打って出るのは大いに結構だし、それぞれが出て活躍する事で、ゆるやかなシナジーはあるだろうけど、「日本のコンビニが海外にもっと出るにあたって、補助金出すから日本産品もっと売れ」的な動きは足かせにしかならないと。
 
韓国に大幅に遅れをとっているけど、韓国のロッテマートは小売りいろんな国で勝っているけど、別に韓国のものが買える店じゃない。 一方、韓国のバイオフューエルの会社もガンガン カンボジアとかに出ている。要は、ヴァリューチェーンのどっかで尖って世界展開しているだけであって、垂直統合モデルでは全然ない。
この情報化社会、垂直統合モデルは基本的に厳しい、6次産業化含めて。という方向戦論が一つ。
 
その上で、具体論3つ。
 
1、Made by Japanese ちゃんと推進すべし!
2、なんとなくある「日本産の信頼」をちゃんとしたトレーサビリティー等のシステム化せよ!
3、ミシュランガイド ならぬ ブリジストンガイド 的な 日本食基準を作れ
 
と、意見して来ました。以下補足
 
1、について。
 
農家としては、農家の世界進出が大切だと。
お客さんから見ても、「日本人、付近ですっげえいいもの作ってる」というのはかなりインパクト大だろうと。
日本人の歴史を見ても、アメリカはじめ移民は農業でがんばってブランド作って来た。 肌感覚としても、日本の農家は作る事にこだわりがあり、優秀です。
 
若手の元気で力のある農家と話していても、海外で作りたいね、という話しになる。
でも、残念ながら、ここにリスクマネーを提供してくれる、バックアップ積極的にしてくれる団体はにほんになかなかない。必定、現地でJV先自分で見つけて、外資になっていくしかない、という感じです。
海外、特に韓国中国は、国策として、国外生産地確保やっています。以前韓国がマダガスカルの土地の何割か買うとかいって問題になりましたが、ロシア、ウクライナとか結構進んでいると思う。
 
日本人が資本をもっている生産地が、生産性の高い場所にあるというのは、国益に叶うと思うのですが。
また、日本の食のブランディングという観点でも、もっともconvinsingな手だと思います、ということです。
手前味噌ですが。
 
2、について。
 
にんにくつくってて思うのが、中国産JAS有機にんにくが、国内でめちゃくちゃ安いのに、国産は高い、これ続くのかなーということです。中国産のほうが、まじめにつくったいいものかもしれない。
粉ミルクがめちゃくちゃ中国で売れたりとか、日本産のブランド価値って「信頼できる」っていうことだろうけど、実際の日本の農産物流通が本当に信頼に足るかっていうと、かなり?な世界があります。
 
例えば、放射能関連でいえば、「箱詰めしたところが生産地」ということで、「木」があるところではなく、実を全部別の場所に持って来て箱詰めだけしている、というようなことがあって、こんなのは非常識だと思います。
 
むしろ、ちゃんと日本産のものは全部「どこで誰がどういう作り方で作ったかがわかり、その後どんな品質検査を受けたか(放射能含め)」というのが分かる状態を、これを期に目指すべき。
そうじゃないと、「日本産は安全だろう」というのは神話として、数年後瓦解する可能性が高いと思います
 
 
3、について
 
なんだかんだ言って、「食」は文化です。
だから、寿司とか大切です。これがまがいものが跋扈しては困る訳です。
 
ミシュランで、日本のレストランが最多だ、とか喜んでいる場合じゃなくて、フランスメディアが日本食やすしを評価している事自体噴飯だ、とやらなきゃいけない。
 
ということで、日本にはミシュランよりでかいタイヤメーカーがあるのだから、ブリジストンガイド(w)を作って、日本食/すしの基準にしてしまおう、と。
連動して、外国人の日本食職人を作って行き、腕を認定しようと。
 
そういうことが文化を守るという事なのかな、という気がします。
 
以上、今後の流れは全く分かりませんが、言うだけ言った内容。
また次回あるようなので、インプットください!