人口1、1万人の「町」で半年仕事をして 〜 めちゃ楽しい!

「東京都」で働くつもりが、完全lose outして、その後、長野に引っ越して来て、約1年になります。
 
「小布施」という町と知り合って、週一で非常勤で働かして頂いて、約半年になります。
 
その事について、少し振り返りたいと思います。
 
簡単に結論を言うと、「まだ結果が出ていないし、簡単じゃないけど、”町”単位の動きはめちゃワクワクする!」ということです。 だから、みんな、もっと「市町村」とか「コミュニティーデザイン」とかに関わると面白いよ!ということが言いたいです。

いくつか、前提となる時代認識を書きます

・ 人は、物質的充足 から 精神的充足を求めるようにシフトしている
・ しかも、特に先進国では「人よりランクが上」という充足感ではなく、より落ち着いて満たされることが欲されている
・ ソーシャルベンチャーSNSといったものに代表されるように、「つながっている」「役に立っている」感を感じたいのが、今の基本ニーズ
・ だから、「企業は商品サービス」「行政は公共サービス」とかいうのが難しくなって来ていて、行政も企業も無く、「コミュニティー」をちゃんと作ること、がとても重要
・ しかも、人は今の時代動くから、ビジョンドリブンなコミュニティーデザインが可能。要は、「こういう町にする」と言いつづけ、それに向かって進み続ければそうなる時代
・ 「こういうコミュニティーだ」というメッセージが成り立つ単位は、おそらく国でも道州でもなく、多分県でもなく、市町村や地域と言った単位

ということで、「市町村のビジョンデザイン」は、時代のとっ先なんだ、という感じがします。
 
もっと、卑近な例で言うと、中央官庁で働いている奴の話しを聞いても、そいつが、そいつ自身の才覚でなにかを成し遂げるという事が起きなそうだが、市町村ならいろんなことが出来ると思います。
 
あるいは、上海やシンガポールブイブイ波に載っている同期のビジネスパースンに勝つには、東京でちまちまやっていても無理で、むしろ、地方で素晴らしい未来像を描いて、「これからはこっちの領域っしょ」って言ってやるしか勝ち目が無い、という感覚もあります。

さて、コミュニティーデザイン / 市町村のビジョン作り。

市町村が、「何で世界一になるか」を本気で考えるのは面白いです。

例えば、小布施;
・和風なデジタルデザインのハブ 世界一
・世界一美しいファームステイの拠点集積地
・親55前後 子20前後 という家族が、冬1週間過ごす観光地として満足度世界一
・妖怪の町 世界一
など、具体的なビジョンを想定できるのが市町村のいいところです。
 
で、これを達成する為のアクションも超具体的です。
 
例えば、「ファームステイ」を可能とするには、家に泊めるにはハードル高いけど、納屋があるから、納屋を泊まれる用に改築するのに補助金出して、ある程度 ファームステイ可能先を確保してプロモーションする、とか。
こういう事が、「こことここで、あいつとあいつにまずやらせよう!」的に、超タンジブルに、顔の見える感じで決まって行きます。
 
一方、人間関係は濃いので、なににどのぐらい時間を使うか、それぞれの人とどんな距離感にするか、などとても気を使う事は多いですが、 That's community なんだと思います。商売が絡んでくると尚更です。

ただ、こういう人間関係やコミュニティーに根ざしたビジネスは、本当にアセットビルディング型というか、急がば回れで、ちゃんと築けばずっと積み上がって行くもので、すごくやりがいがあります。

東京で身に付けたスキル、案外地方で重宝されますよ。
 
まずは、小布施をいつでも体感しに来て下さい。 イベント広告ですが、 まずは「小布施若者会議」で雰囲気を掴んで下さい!