円高 vs インフレ議論に思う事 〜 一国二制度の必要性
「インフレターゲット」、「資産課税」、「ギリシャ案外ハッピー論」などが昨今飛びかっている。
曰く
「若者はインフレになった方が、世代間格差とかリセットされて得。ギリシャも損するのは他国の銀行で国民はけっこう大丈夫」
「もう製造業、あんまり日本になく、金融資産があること自体が強みなのだか、インフレになったら国力そのものが失われる」
などなど。
これらを聞いて、一番思う事。 それは、
お金持ちのおじいさんと、ハングリーな若者(遺産もらえる期待無し) で180度立場が違うから、
「日本は」っていう主語で考える事自体に、ムリがあるなーと。
で、頭に浮かぶのが、「一国二制度」
中国の香港、江戸時代の出島 みたいなのを作ろう!ということです。
例えば、沖縄とか、あるいは東北のどっかか、もしくは軽井沢が「特区」として、税率をめちゃめちゃ下げながらも、最低年間300万以上納税が必要、みたいにすれば、金持ちのシンガポール流出がとまるかも。
なんとなく、そうやってどっかにお金持ちが集まれば、アセットマネジメントも上手になる気がしますし。(HSBCは撤退しましたが)
達成したい事は、「日本の富が失われず」且つ「円安の雇用改善」だと思うので、こういう「特区」ができることはプラスに働くのではないかなと思います。
一つだけ、「金持ち天国」を作る、という話しではなく、いくつかあっていい。
例えば、「メーカー天国」「職人天国」「新規就農農家天国」があっていい。
要は、もっと人を動かして、「どういう人はここに集まって、結果居心地が良い」 だから、税収の安定性も上がるというところを目指した方がいいのでは、と。
「日本」とか、「県」とかっていう器で考えると、常に世代間格差、持てる物と持たざる物の対立構造が常に存在して、ストレスだし、非生産的なのかなーと思います。
これで、問題が全部かたづくわけではないことは分かっているのですが、ひとまず、足がかりとして「一国二制度」どう思いますか?
ちなみに余談ですが、そもそも「インフレがいいか、円高がいいか、どっちが国益だ」みたいな議論は、視点がおかしいかと。
そんなことはコントロールできません。
市場は気分で動き、それを国はコントロールできないでしょう。
これだけ「隙」があれば、「いつか」気分の流れでインフレになるのは不可避と僕には思われます。
話しが、いろいろ飛びましたが、
「軽井沢を日本のシンガポールに」というコンセプト、どうでしょう?
例えば「国策ファンド」ってイメージしにくいけど、「町策ファンド」はいろいろ意味ある事が出来そう。
実はほんのちょっと動き始めていて、賛同者は、どう実現するか一緒に考えたく。