2011総括。 「信用を問い直そう」 & 「逆輸入兼業農家(都市→農村ver)イケる」

2011年もいろいろあった年でした。
 
年末にブログを書こうと思って、あれこれ2011年を思い返しています。
 
世の中では 地震、 アメリカ欧州ソブリン危機、 オリンパス など。

個人的にも、 都知事選(地震つき)、 長野移住、 起業して営業 などなど 
 
起業後、フリーとなり、 オートマチックに9時始業みたいなのが無い中で、自分で「仕事するぞ」と思わなければしなくていい環境になりました。(実際、怠惰な期間もあった)
 
そして、仕事をもらうにあたり、仕事もらえそうと思っていたところから、案外仕事もらえずやきもきしたり、
意外なところが助けてくれて仕事もらえたりしました。(「既に独立している人」は、独立した人にとても親切!) 
 
そんな2011を振り返る中で、総括的に言えるのは(MECEでも3つでもないけど)

1、「信用を 問い直そう」
2、「逆輸入兼業農家(都市→農村ver)イケる」
 
ということです。

まず、「信用を 問い直そう」について
 
今年、ソブリン危機やオリンパスなど含めて、改めて「おっきくて、泰然自若っぽいもの」ほど、バーナブルなのが分かった年だったと思います。 
 
「金融用語の”信用”ってのが一番信用ならないじゃん」みたいな。
 
そして、今後日本やら中国やらの「信用」も、どうかと。
 
この 「信用」 が、手に負えないほど膨れ上がったり、ゆらいだりしまくるのは、本当に由々しきことなんじゃないかと。
沢山の人が、これに振り回され、不安で、短期視点になり、内向きで無気力になっていると思います。大変残念な事。
 
僕は「信用」っていうのはこういう事だと思うんです。
なにか仕事するにおいても、「信じてるよ、やってみ」と言える関係。(いちいち確認しない関係)
同じ現場で、別々の場所で働いていて、他のチームメンバーに対し、「あいつはきっとここに気が回ってやってくれているだろうな」という関係。(特に12月の居酒屋のお店などではありがち)
そういう肌感覚的な感じこそが素晴らしい。と思うのですが、、、
 
信用喪失あるいは、昨今の「信用のボラティリティーの高さ(我ながら変な言葉)」の原因はなんでしょう?
 
ざっくり言うと、
 
「便利なもの(機械やIT)」によって
 
「運営上、最高効率な社会・組織単位がかなり大きな単位(国や大企業)」
 
になったが、そのような社会・組織範囲の単位は、一人ひとりの個々人が信用・信頼を形成するには大きすぎるため虚構ができやすくなった。んでしょう。

ではどうするか。 

ITや教育が進化しても難しいでしょう。
「携帯で彼氏彼女を監視するアプリ」とか、信用を生まない。
 
根本的に、ヒト と 社会の間尺をもう一度合わせにいかないと。
ということで僕は、感覚的には「コミュニティーのサイズを適切なとこまでリサイズすること」 と 「創ることに重きをおく事」 が大切だと思います。
 
世界的なfameを獲得するのは無理。でも、家族、友人、地域 の中での自分の立ち位置、信頼関係こそ大切にする。
 
世界的に上位にランクインするほどの富をレバレッジ効かせてゲットできる確率は少ない。 でも、一つ一つ創るフローに着目して、そこにこだわり、信用を得る事。(職人さん的な)
 
 
そして、とても関連するのですが、2:逆輸入兼業農家(都市→農村ver.)イケる について
 
これが、私が今年何をしたかと言われると、「一応これをやりました」 と言いたい事。
 
今東京で軌道に乗りつつあるコンサル仕事のほうも、「兼業農家なんです」って、言っても受け入れてくれるセグメントが、ありました!(案外、「扱いにくい」っつって受け入れてくれなかったセグメントもありました)
 
いまんとこ、結論、こういうニュータイプな兼業は、「非常にアリ!」
 
以外とバランスとれそうです。 バラバラと書くと

・そんな兼業農家珍しいので、自分にタグ付けされ、農業や地方に関心のある人、クライアントと仲良くなれる。東京の打ち合わせに地元農産品持参、みたいなことができる
・そして、都市の人は「知り合いが創った食べ物」に対するニーズがあるので、売れる。これは金銭的な事だけでなく、心理的にこちらとしては大きい充足だし、相手もよろこんでくれる
・そもそも当たり前ながら、「食べ物を創る」仕事は、仕事自体やりがい大
・世の中、「個人名」で発注する仕事の割合が、「会社」に発注する仕事より増えて来ている(例:研修講師、コンサル)ので、自分が「何屋か?」を示すと、案外仲介してくれる人などにはこと欠かない
・通いの交通費は、家賃始めとする生活費低下分で、相殺できる。そして、新幹線/特急通勤は、非常に仕事がはかどる
・終電が早いと、飲み会からの退散が早くなり、12月でも早起きができる
・今の時代、素性の分かるちゃんとした食べ物を食べられるのはうれしい。市場を介したスーパーに並ぶもの(見た目重視でつくられたもの)が食べられなくなるぐらい(放射能うんぬんではなく、味の問題)
・地方で根を張るのは、時間がかかるのも事実だが、「世界を知っている」ことの価値は絶大なのも事実。今、市町村が世界に対し、「うちの価値は何か」を示さなければならない時代。地元に貢献できる。
・地方には、東京など大都市と違って「コミュニティー」は存在する。これはとてもイイ
・ちょっと空いた時間、ゴルフ場もスキー場もそういうのが車で15分以内

ということで、例えば、ランニングやトライアスロンが仕事より生き甲斐、みたいなヒトや、
世の中、いろいろおかしいから生活シフトしたいけど、いきなり自給自足はムリ!的な感覚の持ち主はは是非!
「徐々にシフトする」やり方、あります。
 
なんとか収支的なベースの「兼業(東京の事務仕事の方)」が走り出したので、来年前半、お客様を更にハッピーにし、来年春からの本格的に始まる「月曜は畑仕事して火曜は東京」みたいな兼業生活で、双方の結果を出したいと思います。
 
ちょっと本音を言うと、ご近所に仲間がもっと欲しいです。いっしょにやる人募集中。いろんな仕事あります。
 
今の僕を支えて頂いている、理解、支援頂いた皆さまに、ただただ感謝。
 
2011 いろいろありましたが、 2012がんばりましょう。 

僕は、なんとなく、世の中動き出した「風」を感じているような気がします。 
 
陽はまた昇る。2012年が、多くの人にとって「歩み始めの年」になりますように