「プリンシプルの無い日本」 オリンパス株買って意思表示しよう

オリンパス、早くちゃんと決着がついて欲しい。
 
今の役員全体の退陣が発表されたが、いろいろまだおかしい。
 
「経営基盤強化のため、出資受入や経営者の外部からの起用検討」
「ウッドフォード氏とは、委任状争奪戦を辞さない」
そうです。
 
んー、、、 なんでこうなっちゃうんだろう?
まだ、既得権益ムラのエゴの蠢きでものを決めようとしているな としか見えない。
お金なんか嫌というほど漂流してるんだから、オリンパスみたいなちゃんとした商品ある会社は、全然独立独歩でいけるでしょう。
 
私が尊敬する白洲次郎は、「プリンシプルの無い日本」とよく言ったそうだが、本当にそう思う。
 
ちゃんと、筋を通そうよ。
 
ウッドフォード氏が戻るか戻らないかは、日本という国の信用に大きく関わることだと考えなくてはいけない。そう思います。
 
ざっくり今までの流れを振り返ると、
 
1、ウッドフォード氏が、不正経理を指摘、問題解決しようとしました
2、会長以下、不正していたお歴々が、役員会全員一致でなんくせ付けてウッドフォード氏解任しました
3、ウッドフォード氏がファクトに基づき、FTなどのメディアに暴露、戦い続けました
4、結果、隠しきれず、メディアや当局もしぶしぶ動き、「クロ」の認定がおりました
 
さあ、さてさて、ここでウッドフォード氏に、「すいませんでした、私達が間違っていたので反省します。なんくせつけてスミマセンでした、名誉回復させて下さい」と言わない会社、社会は、信用されますか?
 
今の役員の非財務畑の人も、ここでそういう風に筋を通せば、すこしの時間を経たら戻ってもいい、とか、ほかからいい話もあるかもしれないけど、
 
「ウッドフォード憎し、そのせいで俺が割を喰った」
 
的なアサマしいビヘイビアでは、アウトでしょう。

 
また、「ガバナンス」について、今法務省とか「社外取締役義務づけ」とか検討しているようですが、結局あまり意味ないと思います。
 
以前書いたのですが、(「ガバナンスの肝は内部告発」) 、こういう正義の為にリスク取った人(そして勝った人)をちゃんと処遇しないと、本当にダメだと思います。 他に、有効にガバナンスを効かせる手が、あまりないと思います。
 
更に言えば、多分オリンパスは、この手のごまかし経理の氷山の一角。 
外人社長を据えるぐらい開明的だから、逆説的に表に出ちゃったんでしょう。 
 
おかしな経理を闇に葬っている会社、それに手を貸した証券会社、見過ごした監査法人は、もっとあるはず。 こっちが本丸で、ここもちゃんと追求しないと、日本の信用は本当の意味では回復されないでしょう。 次なる内部告発者求む!というのが今の日本の社会的状況でしょう。
 
ということで、ウッドフォード氏を戻せない社会は筋が通っていない。
 
そして、この事に関して、我々は出来る事があります。
株主として参加し意思表示できそうです。
 
元役員の方が、社員、株主にウッドフォード氏復任求め連携を呼びかけるサイト (こちら) に、株主として賛同の意と、プロキシファイト時の協力したい旨お伝えしたところ、ちゃんと対応できるように準備しているとのことでした。
 
株価、だいぶ既に上がりましたが、まだ見方次第では割安です。
キャッシュで言えば、「隠した損失」は、既に基本的に処理済みなのです。
新たに損があるという話ではなく、過去、どういうタチの損かをごまかしていた という話な訳です。
それで、株価はまだ事件前の半額以下です。 損害賠償リスクとか、いろいろ不安要素もありますが、よければみなさんもいかがですか?
 
はあ、これでオリンパスの件書くの最後になるといいなあ と思います。