「ちゃんとしたガバナンス」の答えは「ガンガン行こうぜ内部告発」だ!

僕は、人知れず、「ガバナンス」っちゅーものについて、ずっと悩んできました。
 
権力や老いは人を堕落させる。
 
道教が根付いた日本は、まとまりはいいんだけど、「老害」や「猪突猛進的な空気」によって大変なダメージを受けて来た。
 
第二次大戦しかり、財政赤字しかり、原発問題しかり、オリンパスしかり、、、
沢山の企業が事実としてオーナーがもうろくするのと共に滅んでいる。大変に非効率なことだ。
 
でも、「ガバナンス」についての「解」がなかなか無かった。
けっこう自分ごととして悩んで来たつもりだ。
「外部監査」とか「任期厳守」とか「指名委員会」とか「民主的な選任プロセス」とかとか
 
いろいろ考えたけど、なかなか「こういうのが結局いいんじゃないか?」と思えるものがない。
 
例えば、原発。国が管理すればいいのか、企業が管理すればいいのか。
管理する組織にどうチェックを働かしたらいいのか。解が見えない。
 
「監査」する側ってのは所詮「雇われ外野」だからあんまりパワフルじゃない。
 
国の「ムダな支出チェック」する責務の会計検査院がいい例で、自分とこの経費額程度踏ん張って「ムダです」と主張してみるが、根拠もby nature薄弱だし、指摘屋に終わって実効力もない(ムダと指摘された部署の人間が責任とって私費弁済する訳も無い)。
 
そんなこんなで、うねうね考えていたのですが、
 
今回オリンパスの件で改めて思った事。

 
それは、「内部告発」はパワフルですね!ということ。
 
Wikileaksとかもどんどんやったらいい。
 
大切な事は、見える化しちゃうのが一番。
 
「自分ごと」としてやっている人間が、義憤で世の中に晒すことが一番インパクトがある。
 
オリンパスの件、この期に及んで当局が「半年前から注視していた」みたいな記事もあったけど、開いた口が塞がりませぬ。
マスコミも、最初のトーンと今のトーン全然違う。
指摘屋じゃ結局ダメだ。
やったのは、引き金引いたのは、ウッドフォードさんなんだ。
彼が、これを出して海外メディアに話したから、隠蔽できなくなったんだ。
 
その前、なんとなくおかしいなと知りうる立場にいた人、そういうのをチェックする為にお金もらっていた人は、結局機能しなかったんだ。
 
この後オリンパスがちゃんとした会社としてスタート切り直せたら(そうしなきゃいけないんだけど)、感謝すべきはウッドフォードさんなんだよ。
 
この事例が、「個人が倫理観に基づき踏ん張る事で、会社が救われた」って事例になりますように。いや、そうしなきゃいけない!
(だから金融屋さんはちゃんとこの会社買ったり圧力かけてちゃんとした経営陣を置いて再出発させてあげてね。頼むから。)
 
ということで。
 
当事者がぶち切れるー この怖さが一般化すれば、世の中グンと良くなる。
 
そして、それがネットや一般市民のリテラシー等々可能になっている社会基盤がある。
 
いい世の中になって来た! と思います。
 
私は内部告発者を応援します。
お米を送るし、情報拡散するようにしますので、許せない状況があったらご一報ください。

PS プロとして戦っている「監査」をやる人もいると思いまして、気分を害されたりされるでしょう。悪しからずin advance。 相対論として何が解かについてのポジショントークでした。