オリンパスの件。行政、マスコミ、株主など守旧派幹部は一新しないとやはりだめだ。

特に新規性はありませんが、あまりにひどい状況なので、書き記します。
 
事実関係、把握されていない方は、各種メディア(特にFT,Independentなど)確認されたしですが、
簡単に言えば、外国人のウッドフォード社長が就任半年でいきなり解任された。
ウッドフォード社長は、社内の不透明な経理(約700億が無意味なMAで消えた)の責任を追求したら外されたと言っており、
外した菊川会長は、「数百億円のMA手数料は順当。社長は文化的摩擦で解任した」と強弁。
ちなみに、この疑わしいMA後、会計監査の事務所は変えられている。
 
普通に考えて、旧経営陣の特別背任、横領は間違いなく、そのお金の流れる先は真っ黒な世界であるでしょう。
 
僕が今回のブログで特に問題としたいのは、日本を牛耳っている人達が、やっぱりモラルが全然ない、ということがよくわかったという事です。

まず、ライブドアの時などには、異様に動きの良かった警察が、まだまだ動かない。遅い。
 
そして、マスコミは超消極的姿勢。完全に守旧既得権益側に盲従の姿勢。
「明らかにおかしいだろ!」とポジションとるマスコミ皆無。
日経も、遅ればせながら「海外の記事の紹介」という形でいやいや載せている感じ。
 こちら

 
日本生命始め、株主も、こんなスキャンダルのために、大きな損失こいているのに、「穏便に」路線なのか、全くアクションをとらない
 
facebookなどでは、既に20日は、生の内部告発文などが出て来ていて( こちら )、大変ヤバい件である事は明らかだった。
内々では、10日過ぎからいろいろと動きがあったはずだが、なんなんだこの事なかれ主義は。
 
オリンパスで一生懸命商品開発している多くの社員が報われないし、多くの若手日本人にとってこういうことは明日は我が身だ。
 
「年上は敬え」という習慣があるが、その大前提は年上の方々が人として最低限のモラルをもってちゃんと生きている場合だ。
 
残念ながら、日本においては、この前提が当てはまらないシーンが多すぎるようになって来たと思われる。
 
蛇足になるが、「既得権サークル」がらみで辟易する事が多い。
既得権メディアに対抗している上杉さんが辞任した。
DeNAの球団買収騒動もそうだ。
 
なんか、こういうひどい目にあっているお歴々も、お行儀よく低姿勢で実を取りに来ているのかもしれないが、もっと表に出てきて、
「ありえない。ふざけるな。今エラそうな立場にいる奴らは、基本的に過去のがんばった人の努力の上にあぐらをかいている世代で、赤字財政の責任の一翼を担っているし、そんな無責任かつ能力低い奴らはすっこんでろ」と言えばいいのに。
 
希望はある。
 
オリンパスの取締役陣は、ほぼ全員一致でウッドフォード氏の解任を決議した。
ということは、この決定がてんででたらめだと証明されたら、全員ハズせるということだ。
 
一刻も早くオリンパスのマネジメントがまとも化され、イキイキした企業になること、
そしてその姿から、日本の企業のガバナンスのまとも化が進む事を、心から希望する。
 
PEさんたち、円高で厳しいだろうけど、今こそ出番だよ出番!!!
デモする人々も、こういうところこそ許さないようにしないと、日本のお先は増々暗いと思います。