「福島米産地偽装問題」とトレーサビリティー

福島のお米がどうなるか?というテレビ番組の中で、熊本の米袋に米を積めている様子が映り込んでしまったことが話題になり、JA熊本が「言われなき中傷」と「抗議」している。
 
しかし、(袋に×印がついていたとか、捨てる予定だったとか、あるにしても)実際、他県産を示す袋に袋詰めされている映像はある訳で「言われなき中傷」ではないし、「抗議」しても信用が戻る訳ではない。
熊本の方には、とばっちりでかわいそうだなと思うが、
1、根本的なトレーサビリティーの改革
2、安心できる放射能基準、チェック体制の整備
をしないと、問題は解決しない。
 
「米」が関心が高いから、問題が表面化するかなと思って見ていた。
 
いろいろな話、状況を見聞きするが、これまでも福島等のものは、福島産と分からないように、現実に沢山売られて来たと思う。
例えば、青果物は「箱詰め」した場所が「産地」。魚は「水揚げ」した港が産地。
福島でできた桃をどっかにもって行って箱詰めしたり、三陸沖でとれた魚を別の場所で水揚げしていないと誰が言えよう?

米価は1俵あたり、普通1万5千円のところを、東北産は1万円を切るのではと言われている。
農産物流通の現場は、苛烈で給料も高くない。
また、大手流通もサラリーマンであり、目先の数字を追っていて、「見て見ぬフリ」で偽装っぽいものを仕入れる事は、容易に想像できる。
 
トレーサビリティーの「システム」がきっちりできないとダメだが、どうすれば良いか簡単ではない。
個別に産地でQRコード付けて市場に出す、とかも考えられるが、うその包装を途中でしないと、どうやったら本当に信用できようか?
いろんな意味で、知り合いの農家から買うというビヘイビアが一番良いのではないかと、自分の損得にも関わる話で説得力がないが、思う。 非効率ではありますが。
 
ちなみに、私は、「福島産米が、放射能チェックをしっかり受けて(ベクレルベース) うそなく流通している状態」しか解がないと思うし、そうなって欲しい。