この国の衝撃事実2。 国はもうすこしすると「収入の半分、借金の利子でとられる」ぐらいの財政危機

日本の財政問題について。

これは、スタティック(静的に?)に捉えても大問題なのですが、
ダイナミックに(動的に)捉えると、更にヤバいということがわかりました。

財政の基本的な事実、私の見方は一番下の方に列挙しますので、財政問題をあまり考えたことない人はそっちをまず見て下さい。

今回、都知事選に向けて、いろいろな人にお話を聞きました。
美樹さんのマニフェスト
「税収の4割を集める東京は、国に対して強く財政健全化を求める」
ということをしっかり歌うにあたって、内閣府財務省、いろいろな方に状況を教えてもらいました。

その中で、驚いたのが、「今後、利払いは加速度的に上がる」ということです。

どういうことかというと、これまでは、「借金は増やして来た」一方で、「金利を下げて来た」ので、「昔の借金の借り換え(金利を下げて借り直す)」ということをやって来たので、金利負担自体は増えなかった。
一方、今後は、既に高い金利で借りている国債はほぼないので、「少なくとも、借金が増えるのに比例して金利負担が増える」のみならず、今後、国債の市中引き受けが限界に近づく中で、金利上昇は避け得ず、金利が上がることで加速度的に金利負担が増えるということです。

グラフで見てみましょう

棒が国債残高、赤いのが金利で、黒い線が金利負担。金利負担が既に急激に増えて来ているのがわかります。
このままいけば、10兆ではきかず、すぐ20兆円規模になることでしょう。収入の半分が金利負担に消えてしまう国。
ハイパーインフレは避けられそうもありません。。。

<元ネタ>
(英語 著名投資家サイト)

財務省資料 P18

美樹さんのこれに関して吠えるyou tubeこちら

いやはや。

<基本的な事実や私のスタンス>

ー「日本は海外に借金しているのではなく国民に借金しているのだから大丈夫」論については、もってのほかだと思う。国民資産と国の負債がほとんど一緒になって来てしまっているし、そもそも、今後団塊世代に資産が移転されれば、国民は唯々諾々と銀行に預けて銀行が国債買うという構図が崩れてくると思う。

ー「日本は増税余地があるから大丈夫」論のついては、ある程度の増税は確かに可能かもしれないが、増税がすべてを癒す訳はない。財政バランスまで持って行くだけでもかなりの増税が必要。借金を戻すとなると大変。これから人材も流動化する中で、そんな増税すれば力ある企業、人は誰もいなくなってしまう。徹底的歳出削減に加えて、何らかのデフレ脱出策が必要

ー 「インフレターゲット」に関して言えば、国の信用そのものが揺らぐとなれば、「底抜け」の状態になると思うので、実務として「インフレターゲットを設定してそこを目指して財政出動する」なんてことが可能か疑問。国債が未達になればマーケットによってハイパーインフレになると思う。

私なりに、「ハイパーインフレBCP」を商品化しようと思っているので、興味ある方はご連絡を。ワタミ(特に介護事業)をインフレに強くしておかなければ、と思っています。